2019年の日本の広告費、インターネット広告費が2兆1,048億円になりテレビメディア超え

株式会社電通は、「2019年 日本の広告費」を発表した。2019年(1~12月)の日本の総広告費、媒体別・業種別広告費を推計している。
その結果、2019年の日本の総広告費は、通年で6兆9,381億円で、8年連続のプラス成長となっている。世界経済の混乱や自然災害が相次いだが、インターネット広告やイベント関連の成長が、日本の総広告費全体を押し上げた。
とくに大型プラットフォーマーを中心に堅調な伸びが続き、インターネット広告費は2兆1,048億円に達し、テレビメディア広告費の1兆8,612億円を超えた。またインターネット広告費としても初めての2兆円超えとなっている。なおマスコミ四媒体広告費は、新聞広告費が4,547億円(前年比95.0%)、雑誌広告費が1,675億円(前年比91.0%)、ラジオ広告費が1,260億円(前年比98.6%)、テレビメディア広告費(地上波テレビ+衛星メディア関連)が1兆8,612億円(前年比97.3%)で、総計2兆6,094億円だが、5年連続の減少となっている。
4マス以外では、デジタルサイネージ化が進む「屋外広告」「交通広告」、広告業が取り扱うイベント領域を拡張推定した「イベント・展示・映像他 」が増加を見せた。