共立印刷、出版印刷の市場低迷や災害の影響により減収減益に 2020年3Q決算

共立印刷株式会社は、2020年3月期第3四半期の業績(2019年4月1日~2019年12月31日)を発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高    :329億8700万円(前年同期比 3.1%減)
営業利益   :7億5400万円( 同 16.2%減)
経常利益   :5億6300万円( 同 25.9%減)
四半期純利益 :2億9000万円( 同 40.7%減)

商業印刷については、折込チラシの受注量が大きく減少したが、建材関連や通販のカタログで受注量が増加するとともに、工具カタログについて製造から管理発送までを請け負うことで新規取引を増やした。また通信会社や催事案内などのダイレクトメール媒体も引き続き堅調な受注状況にあったことで、前年同四半期比0.2%増の264億8800万円だった。一方、出版印刷は、電子書籍関連の受注は堅調に推移したが、雑誌市場全体の低迷に加えて、夏場の自然災害により旅行関連媒体の受注量が減少したことで、前年同四半期比12.3%減の61億2500万円だった。
営業利益については、既存の主要受注媒体であった折込チラシや雑誌類の受注高が大きく落ち込むなか、新規拡販活動やコスト削減に取り組んだが、同業他社との受注競争による単価ダウン、物流費や人件費などの高騰により大きく減益となった。