インプレスHD、平成22年3月期第1四半期決算 媒体の読者属性の明確化で赤字幅縮小

株式会社インプレスホールディングスは、平成22年3月期第1四半期決算を発表した。
累計の連結経営成績は、売上高が前年同期比6.2%減の42億2400万円、営業損益が前年同期から1400万円改善し3300万円の赤字、経常利益が前年同期から1900万円改善し3900万円の赤字、四半期純利益は前年同期比92.2%減の1700万円となった。

デジタルメディアでは総合ニュースサービス「Impress Watch」の広告収入が減少。
出版メディアについても広告収入が減少した。
一方で、読者属性を明確化したターゲットメディアの広告収入が増加。
昨年10月に子会社化したE2パブリッシング株式会社が発行するエレクトロニクス関連情報誌「EE Times Japan」、エンタープライズIT専門誌「IT Leaders」などの新規媒体では、読者属性を絞り込んでいる。

この結果、ターゲットメディアの売上は増加したものの、デジタル/出版メディアの減収により、メディア事業の売上高は前年同期比17.8%減の9億300万円となった。

同社は本年度からユーザー属性の明確な顧客層を対象としたダイレクトマーケティング主体のメディアサービス、“ターゲットメディア”を中期的に拡大させる戦略的事業の一つに位置づけた。