テレビ東京HD、4K・配信関連の投資が増加し利益は大幅減 2019年2Q決算
株式会社テレビ東京ホールディングスは、2019年3月期第2四半期(2018年4月1日~2018年9月30日)の連結業績を発表した。
【連結経営成績(累計)】
売上高 :720億3800万円(前年同期比 2.8%増)
営業利益 :21億5600万円( 同 37.9%減)
経常利益 :20億8000万円( 同 46.1%減)
四半期純利益 :11億7500万円( 同 51.6%減)
地上波放送事業でのタイム収入、海外売上を中心としたソフトライツ収入などの増収により、売上高は前年同期比2.8%増となったが、一方費用面では、グループ全体の競争力強化を狙った先行投資として、4K関連や配信関連の費用が増加。地上波放送事業の番組制作費でも、政策的な費用が発生した結果、営業利益は前年同期の増益からマイナス37.9%の減益となった。経常利益・親会社株主に帰属する四半期純利益も同じく、大きな減益となっている。
地上波放送事業における放送収入のうちタイム収入は、「日曜ビッグバラエティ」などレギュラー部門でのベースアップに加え、「サッカーロシアワールドカップ」「世界卓球」他、大型特番が順調に推移し、250億1700万円(前年同期比3.4%増)、スポット収入は、東京地区全体が低調に推移した影響が大きく、141億5200万円(前年同期比3.3%減)、タイム・スポットトータルでは、391億7万円(前年比0.9%増)となった。
番組販売収入は、災害による休止や、自社編成による番販減少などのマイナス要因があったものの、「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」「ヒャッキン!」などが引き続き好調に推移し、23億500万円(前年同期比17.2%増)だった。
ソフトライツ収入では、「TVチャンピオン極~KIWAMI~」の海外配信販売の他、「孤独のグルメ」「勇者ヨシヒコ」シリーズ等過去作品の国内配信販売、CS番組販売などが好調に推移。アニメ事業では、中国をはじめとした海外で「NARUTO」の配信・ゲームが引き続き堅調に推移。国内の商品化の取り扱いが減少したものの、ソフトライツ収入全体としては129億4万円(前年同期比11.8%増)だった。