電通、創立108周年記念式典で高嶋社長が挨拶「私たちは覚悟を決める必要がある」
株式会社電通の創立108周年記念式典が、7月1日に東京本社、関西、中部の各支社で開催された。
東京本社の108周年記念式典では高嶋社長による所信が述べられた。
高嶋社長は所信で、「デジタル化」は、広告、マーケティング、コミュニケーション、そしてメディアの領域などで、新しい世界を作り出す事を可能にし、私達にとっては大きなチャンスでもあると述べた。
またその上で、「電通グループは、今、非常に厳しいビジネス環境におかれている。昨年来の世界的な経済不況と、広告業界の構造的な転換期が重なっているため、この状況から簡単に抜け出すことはできない。現在の電通のビジネスモデルが、大変厳しい状況に直面している現在、スピードを上げて新たな取り組みをしていかなければ、生き残ることは難しい。」「新しい可能性の芽を育み、それらを成長させ、束ねた集合体が大木のようになり、電通、そして電通グループのこれからの新たな繁栄を築いていくことになるのだと、私たちは覚悟を決める必要がある。」とした。
世界的不況と広告業界の構造不況という厳しい中、広告代理店最大手の電通は危機感を持った事業と意識の見直しを行っている。