電通、オーガニック成長が伸び悩むも堅調に収益1割増 2017年12月期決算

 

株式会社電通は、2017年12月期(2017年1月1日~2017年12月31日)の連結業績を発表した。

【連結経営成績】
収益   :9288億4100万円(前年同期比 10.8%増)
営業利益 :1373億9200万円( 同 0.2%減)
税引前利益:1496億6200万円( 同 12.6%増)
当期利益 :1131億4200万円( 同 26.6%増)

前年2016年のリオ五輪など、大型イベントの反動減もあり、国内の売上総利益は3619億200万円と若干前期を下回った。海外事業の売上総利益のオーガニック成長率は、地域別では、EMEA(Europe the Middle East and Africa)が3.1%、Americasがマイナス1.5%、APAC(アジア太平洋)がマイナス0.6%で、全体では0.4%だったが、M&Aの貢献により海外事業の売上総利益は5160億5200万円で、21.1%増と大幅に伸長した。
この結果、収益は前期比10.8%増と成長したが、オーガニック成長の伸び悩みと日本における労働環境改革のための費用計上により、営業利益はマイナス成長になった。
一方で、アーンアウト債務・買収関連プットオプション再評価益が増加したことなどにより、親会社の所有者に帰属する当期利益は1054億7800万円で26.3%増となっている。