2018年2月の消費意欲指数、「2月の消費控え」が色濃く、3年連続で過去最低値を更新 博報堂生活総研
株式会社博報堂のシンクタンク「博報堂生活総合研究所」は、、「2月の消費予報」を発表した。同研究所は、20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表している。
2月の消費意欲指数は40.6点。前月比-7.9ポイント、前年比-0.9ポイントで、調査開始以来の最低値となった。
2月は1年の中で消費意欲指数が最も落ち込む月で、2016年、2017年と連続して調査開始以来の最低値を記録してきたが、今年も17年をさらに0.9ポイント下回って、調査開始以来の最低値を更新(16年43.3点、17年41.5点、18年40.6点)。
消費意欲の理由を見ると、「意欲はあるが、今は様子見」という声や、「今月までに多く使ったのでセーブしたい」という声が増加している。17年12月は過去最高の消費意欲指数となったことや、前月も1月としては過去最低値となったことを鑑みると、年末年始の出費による買い控え意識が強まっている印象。特に男性は、前年比-2.5ポイントとなる37.9点を記録し、調査開始以来初めて40点を下回った(女性は前年比+0.8ポイント)。
消費意欲指数について、①消費に積極的な回答をした人、②消極的な回答をした人、③どちらでもない中間の回答(「今は様子見」「特になし」など)をした人に分けて点数の平均を算出すると、①の積極層の点数は前月からほぼ変化していないのに対し、②の消極層と③の中間層の点数が前年に比べて冷え込んでおり、同研究所は、消費に消極的な層の更なる冷え込みが過去最低値更新につながっているようだ、としている。