「電通は、仕事を通して『自己の成長を実感する舞台』」 石井社長が年頭所信を表明

株式会社電通は2017年新年仕事始式を東京本社などで開催。汐留本社ビルの電通ホールにて、石井直社長が年頭所信を述べた。
それによると石井社長は「一連の問題が生じた原因は、われわれに内在する課題から生じた」とし、真摯な反省と抜本的改革を打ち出した。同時に、一連の改革は、経営だけの力でなく、「社員の努力と行動がもっとも大切な力になる」とした。
そのうえで、「電通は、そうした個々の社員が、健全な心身を保ちながら、仕事を通して『自己の成長を実感する舞台』であり続けるべきであり、日々の生活と仕事の双方を充実させ、人生をより豊かにしていくことが何よりも重要だと思っている」とコメントした。具体的には、働き方に関する多様な選択肢の整備などを進めるとのこと。
「顧客である企業のビジネスに、さらには広く社会に、より良い変化を生み出すこと。そして人々の未来に、夢、希望、活力を届けること」を使命とし、「信頼を築き続ける努力」を積み重ねていってもらいたいと、社員への所信を締めくくった。

なお、石井社長は2016年12月28日、2017年1月に開催予定の取締役会の終結の時をもって代表取締役および社長執行役員を辞任したいとの申し出をしている。
代表取締役および社長執行役員については、上記の取締役会においてこれを決定し、速やかに開示する予定。石井社長は、代表取締役および社長執行役員を辞任後、その取締役としての任期が満了する時(2017 年 3 月に開催予定の定時株主総会の終結時)まで、代表権を有さない取締役として、後継の代表取締役および社長執行役員への業務の引継ぎを行うとともに、株主への説明責任を果たす、としている。