JR東日本企画、首都圏・関西圏の「移動者調査2016」発表、全16種類の移動目的で分析
株式会社ジェイアール東日本企画は、「jeki移動者調査2016(2016年度首都圏・関西圏移動者調査)」を実施。調査結果の概要などを発表した。
「jeki移動者調査」は、1995年より3年ごとに、移動の実態を把握するためオリジナル調査として実施しているもの。首都圏と関西圏および関東主要都市の生活者(計30,406サンプル)を対象に、連続した9日間(2016年5月28日~6月5日)の移動と、メディア接触状況、生活意識などを調査している。特に、鉄道利用については、利用した駅や路線、電車内での行動についても聴取している。
それによると、首都圏、関西圏ともに、徒歩を除く外出率は93.6%。一方で、鉄道利用率でみた場合は、首都圏60.0%に対し、関西圏50.7%と差があった。鉄道定期券所有率も、首都圏42.6%、関西圏32.9%と首都圏が高い。所有定期券タイプ(Suica、PASMO、ICOCA、PiTaPa、それ以外の磁気式)では、「磁気式」の割合が、首都圏13.5%に対して、関西圏は30.2%と高かった。
電車・駅の利用は、首都圏・関西圏とも7時、8時台、18時台がピーク。朝帯は、電車・駅の利用と「SNS」「ニュースサイト・特集記事」のピークが一致するなど、交通広告との親和性が窺えた。帰宅時間帯は、電車・駅の利用とあわせて「SNS」が上昇。帰宅後は、SNSに加え「クチコミサイト・比較サイト」も上昇した。
また今回より、「移動の目的」についても設問を設定し「通勤」「通学」「買い物」「外食」「習い事」「通院」「娯楽」など、全16種類の移動目的も把握。これにより、たとえば「習い事」では、他の曜日に比べて土曜日にこの目的の移動が多いことが判明したという。逆に日曜日と月曜日は、「習い事」目的の移動は少なかった。