2016年の動画広告市場、前年比57%増で842億円規模に サイバーエージェント調べ
株式会社サイバーエージェントの研究機関であるオンラインビデオ総研は、株式会社デジタルインファクトと共同で行った、国内動画広告の市場に関する調査の結果を発表した。インターネットを通して配信される動画広告の年間広告出稿額などを推計し市場規模を予測するなどしている。
それによると、動画広告市場は引き続き成長しており、2015年から2016年にかけては、ソーシャルメディア上での動画コンテンツの提供が急速に進んだ。2016年の動画広告市場は、前年対比157%の842億円に達する見通し。とくにスマートフォン動画広告の需要は、前年対比で2倍の成長となっており、動画広告市場全体の約7割に到達する見通しだという。今後も、中長期的にスマートフォン動画広告需要の拡大が市場成長をけん引し、2020年には2309億円、2022年には2918億円に達すると予想されている。
広告商品別では、インストリーム広告(動画内挿入型の広告)が市場全体の半分以上を占め439億円に成長した。一方、インフィード広告(広告枠に表示する動画広告)は成長が著しく、前年比約2.5倍となる197億円に急増している。インフィード広告は2022年には、5倍超成長の1018億円に達する見込みだ。