博報堂生活総研、9月の消費意欲指数を発表 47.4点で前年同月を下回る結果に
株式会社博報堂のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、9月の消費意欲指数を発表した。
20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表している。
9月の消費意欲指数は47.4点。夏休みなど8月までの出費の反動で前月比-2.0ポイントの低下。前年はシルバーウィーク(5連休)が消費意欲を支えたが、今年はそれも期待できず。特に、女性において反動が大きく表れている。
◆今年のシルバーウィークは前年のような大型連休の恩恵もなく、
夏の出費による反動で9月の消費意欲は前年同月を下回る
9月は例年、夏に出費をした反動で消費意欲指数は低下する傾向があり、今年も前月比-2.0ポイントとなっている。消費意欲指数の理由(自由回答)を見ても、「今月までに出費をした反動で節約する」という声が、前月から大幅に増えている(16年8月49件→16年9月184件)。
また、今年は前年同月比も-1.1ポイント低下している。これは、前年はシルバーウィークが5連休であったため、夏の出費の反動減が小さかったためと考えられるが、今年は大型連休の効果が期待できないこともあり、消費意欲は低調となるのでは、と予想。
◆女性の消費意欲指数は、9月としては調査開始以来の最低値を記録。
「今月までに出費をしたので節約する」という女性は、男性の2倍近くに
消費意欲指数の前月比を男女別に見ると、男性は前月から-0.4ポイントとほぼ横ばい。一方、女性は-3.7ポイントと低下幅が大きく、9月としては調査を開始した2012年5月以来の最低値となっている。
消費意欲の理由を見ると、「今月までに多く出費したので節約する」という声が、男性は64件だったのに対して女性は120件と倍近い数になっている。