テレビ朝日HD、販管費圧縮で利益が大幅増 17年1Q決算

テレビ朝日ホールディングスは、2017年3月期第1四半期(2016年4月1日~2016年6月30日)の連結業績を発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高   :708億7800万円(前年同期比 0.7%増)
営業利益  :82億3900万円( 同 43.6%増)
経常利益  :90億9500万円( 同 34.1%増)
四半期純利益:54億8900万円( 同 31.4%増)

テレビ放送事業を中核に、音楽出版事業、その他事業においても収益確保に努め、売上を維持。一方で売上原価、販売費、一般管理費の合計を626億3900万円と、前年同期比で3.1%減少させたことで、大幅な利益増となった。
テレビ放送事業において、タイム収入は固定費削減傾向がみられたほか前年「世界フィギュアスケート国別対抗戦2015」の反動減などにより、212億9300万円(前年同期比2.8%減)に留まった。一方スポット収入は、東京地区の広告出稿量が前年同期を上回ったことなどで増収。業種別では「情報・通信」「家電・AV機器」「薬品・医療用品」などが好調だった。BS・CS収入は62億4700万円(同1.2%増)、番組販売収入は30億6700万円(同4.1%減)、その他収入は44億5000万円(同+3.2%)などとなり、テレビ放送事業の売上高は621億700万円(同3.0%増)、番組制作費の減少などにより営業費用は544億1400万円(同1.5%減)となり、営業利益は76億9300万円(同53.5%増)となった。
なお、音楽出版事業は、前年の「ケツメイシ」「湘南乃風」のコンサートツアーの反動減などにより、売上高は21億1500万円と前年同期から、45.8%の減少となった。また4月11日に開局したインターネットテレビ局「AbemaTV」向けのコンテンツ提供にともない、インターネット事業が増収となり、その他事業の売上高は95億9500万円(前年同期比9.2%増)、営業利益は5億5700万円(同110.1%増)となった。