ADK、脳科学を活用したリサーチツールを提供へ

株式会社アサツー ディ・ケイ(ADK)は、実用的な「ニューロリサーチ手法」の体系を開発したことを発表した。
「ニューロリサーチ」「ニューロマーケティング」は、アンケートやインタビューといった従来手法に加え、脳科学を消費者の行動分析に応用しようというものだ。ADKでは、2008年に「ADKニューロ研究会」を発足して以降、「脳活プロジェクト」「ニューロマーケティング・プロジェクト」などの研究を進めていた。今回、“比較的低価格で、企業のマーケティング・コミュニケーション活動に具体的に役立つ手法”の体系が整い、実用的にも完成の域に達したとのこと。
ADKのニューロリサーチツールは、すでに実用化されていた「脳内価値マップ」に、新たに「ニューロビュアー」「ニューロUX」「ニューロベストプラクティス」の3つを加えた、4つの手法から構成される。これにより、企業の幅広いマーケティング課題に対応できる見込みだ。

「脳内価値マップ」
コンセプト文やパッケージ写真などの刺激に対する「興味関心度」を「脳波」と「アンケート」の2つの側面から測定。両者の測定結果を使い、従来のアンケート調査だけでは見過ごされていた、新たな商品価値の発見につなげる。

「ニューロビュアー」
テレビCMを中心とする動画視聴時の脳反応を、「興味関心」「集中」「感情関与」「エンゲージメント」の4つの指標を用いて測定する。

「ニューロUX」
ゲームやパソコン操作時の脳反応を測定。ユーザーに、より快適/継続的に利用してもらえるインターフェイスの開発につなげる。

「ニューロベストプラクティス」
興味関心度、感情関与度、集中度、エンゲージメントの4指標すべてを使った、効果的な刺激を探索するための総合分析。大量に収集したシズルシーンやベネフィットカットを評価し、「買いたい」脳反応を喚起するポイントを抽出する。