電通総研と東京学芸大が連携 6学校で共同研究・実践授業を実施へ

株式会社電通の電通総研が立ち上げた「アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所」は、東京学芸大学(小林正幸研究室)との連携を発表した。小学校・高等学校・大学の6つの学校で、共同研究・実践授業を順次開始する。
「アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所」は、次世代人材育成のための方法論の体系化、全国の教育機関サポートなどのために、2015年10月設立された組織。アクティブラーニングとは、教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、生徒が能動的に参加するような学習法・学習姿勢のことだ。
今回の共同研究・実践授業では、電通が広告ビジネスや独自の社会貢献活動で培ってきた「アイディエーション(発想)」や「プランニングメソッド」などの知見やノウハウを授業で活用。2017年初頭には、研究内容の発表、実践方法をシェアする活動も行う予定だ。
共同研究校となったのは、八王子市立弐分方小学校、中央区立明石小学校、東京都立多摩科学技術高等学校の3校、実践授業校は、大阪府立金岡高等学校、神奈川県立元石川高等学校、高崎商科大学の3校。たとえば、実践授業では、「株式会社電通 金岡高校支社?」という架空の支社の社員という想定で、コミュニケーションや課題解決などの授業ニーズに合わせてクリエーティブ、発想、マーケティングの授業を行う。また「アントレプレナーシップ」の科目名で、課題を発見・解決するための力を養う実践的な授業を展開する。