サイバーエージェント、人工知能を活用したチャットボット事業子会社「AIメッセンジャー」設立
株式会社サイバーエージェントのアドテクノロジー分野におけるサービスの開発を行うアドテクスタジオは、人工知能を活用したチャットボット事業(※1)を行う連結子会社として株式会社AIメッセンジャーを2016年7月1日に設立した。人工知能を活用したチャットプラットフォーム「AI Messenger(エーアイメッセンジャー)」の提供を行う。
WEB上における実店舗と同じような接客の実現や、企業とユーザーをOne to Oneで結ぶ最適なコミュニケーションの実現を目的として、AIメッセンジャーを設立し、人工知能を活用したチャットプラットフォーム「AI Messenger(エーアイメッセンジャー)」の提供を開始した。
AIメッセンジャーでは、2016年1月に設立した最先端の人工知能研究を行う「AI Lab(エーアイラボ)」(※2)と連携し、自然言語処理技術に基づいた独自の会話エンジンを開発した。本エンジンは人と会話をするように、商品に関する質問や相談に回答することができ、さらに簡単な雑談にも返答することが可能。
チャットプラットフォーム「AI Messenger」は、この独自の会話エンジンのもと開発されており、ユーザーが入力した自然文から条件を自動で抽出し、FAQデータベースリストから該当する回答を自動応答することができる。これまでユーザーからの問い合わせは、メールや電話などの問合せが中心で、時間や手間がかかってしまうことが課題となっていたが、企業は「AI Messenger」を活用することでユーザー問い合わせの回答スピード短縮化・効率化を図ることが可能となる。また、企業のWebサイト上のやり取りに加えて、SNSメディアに対応しており、24時間365日、多様なチャネルにて、リアルタイムに問題を解決することで、ユーザー満足度の向上を図り、離脱率の改善・CVRの最大化に貢献する。
※1 チャットボットとは、人間との自然言語でコミュニケーションを行うコンピュータのプログラムのこと
※2 2016年1月19日にて、アドテクノロジー事業の拡大と、より最適な広告配信技術の研究・開発を目的として、東京大学 佐藤一誠氏をアドバイザーに招聘し、人工知能・機械学習を研究する「AI Lab(エーアイ ラボ)」を設立。高度なAI研究技術を持ち、実用化に積極的な研究室との産学連携を進めており、これまで、東京大学、明治大学、静岡大学と産学連携をし、各AI分野において共同研究を行っている。