電通、英国のデジタルOOH広告会社「ライブポスター社」を完全子会社化
株式会社電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、英国のデジタルOOH(屋外・交通広告)専門の広告会社「Liveposter Limited」(本社:ロンドン市、以下「ライブポスター社」)の株式77.2%を追加取得することにつき、同社株主と合意したことを発表した。
同社株式の22.8%は既に「電通イージス・ネットワーク」が保有しているため、本件合意により同社を完全子会社化することになる。
2012年に設立されたライブポスター社は、デジタルOOHに特化した広告会社で、これまでも同社グループの9つのグローバルネットワーク・ブランド※の1つでOOH広告を専門とするPosterscope(ポスタースコープ)と提携関係にあった。
ライブポスター社は、協力関係にある各国のデジタルサイネージ関連企業やそのネットワークを通して、世界中のサイネージに向けてリアルタイムでコンテンツ配信を行っており、その特徴は、天候、交通機関の発着時間、スポーツ競技での得点時、SNS投稿データといった第3者データと連動し、数万通りのクリエーティブを同時に生成できるデジタルOOH配信ツール「Liveposter」(ライブポスター)を保有していることにある。本年1月には日本もそのネットワークに加わっている。
世界全体のOOH広告に占めるデジタルOOH広告のシェアは上昇傾向が続いており、2019年には40%を占めるとの見方も出ている。英国ではその比率が高く、54%になる見通し。
※電通の海外事業を統括する「電通イージス・ネットワーク社」(ロンドン)は、9つのグローバルネットワーク・ブランドを中心に世界でビジネスを展開しています。9つのブランドとは、Carat、Dentsu(Dentsu Branded Agencies)、Dentsu media、iProspect、Isobar、mcgarrybowen、MKTG、Posterscope、Vizeumを指します。