博報堂、ASEAN 7都市の女性を5つの消費スタイルに分類
博報堂は6月5日、オリジナル生活者調査『Global HABIT(グローバルハビット)』の調査結果を発表した。同調査は2000年より毎年アジアと欧米・中南米の主要35都市で中・上位収入層を対象に実施されているもの。
今回、2010年~2014年の5年間分について、シンガポール、クアラルンプール、バンコク、メトロマニラ、ジャカルタ、ホーチミンシティ、ヤンゴンの7都市に住む15~54歳の女性10,943名の回答を分析した。
その結果、以下の5種類のクラスターに特徴やライフスタイルが分かれたとのこと。
●ブランド志向コスモポリタン(Brand-Conscious Cosmopolitans)
商品知識を広く持ち合わせブランド志向が非常に高い。社会問題への取り組みに対して強いモチベーションを抱き、成熟した消費スタイル。平均年齢34.5歳/未婚者の割合30.7%。
●賢く手堅い合理派(Smart Careful Shoppers)
買う前に値段をよく比較して、計画的な買物をすることが多く、総じて価格志向が強い。健康、安定、家族や社会に役立つことに価値を見出し、現実的で合理的な感覚を持っている。平均年齢35.2歳/未婚者の割合25.9%。
●家族コミュニティー優先派(Family and Community First)
家族志向が強く、個人の欲求よりも周囲や家族を重視する。このため消費、お金、ブランド選びに関しては、自分自身でなく家族や周囲に重点をおく傾向が強い。平均年齢35.9歳/未婚者の割合23.3%。ジャカルタが多い(40.3%)。
●移り気なトレンド・フォロワー(Fickle Trendies)
買い物やブランド選択の計画性は低く、あまり検討せずに衝動的にものを買う傾向が強い。経済発展により自分や世帯の収入が増え、同時に欲しい商品が世の中に溢れてきて興味の対象が目移りするような状況が推測される。ブランドへの関心は低い。平均年齢33.1歳/未婚者の割合32.9%。バンコクが多い(33.5%)。
●高感度な自己表現派(Sensitive Selfies)
移り気なトレンド・ フォロワーとは対照的にブランド志向が強い。しかし、移り気なトレンド・ フォロワーと同様に衝動買いや新商品志向が強い。こまめに店に行くなど情報収集にも熱心。平均年齢33.1歳/未婚者の割合34.1%。ホーチミンシティが多い(41.0%)。