博報堂DYHD、米「デジタルキッチン社」を買収

株式会社博報堂DYホールディングスの戦略事業組織「kyu」は、米国シアトルのデジタル・クリエイティブ・エージェンシー『Digital Kitchen』社(以下、デジタルキッチン社)の株式を 100%取得したことを発表した。
デジタルキッチン社は、デジタルコンテンツ制作及びブランド体験創出に特化したデジタル・クリエイティブ・エージェンシーとして、1995 年に設立された。コンテンツによるエンゲージメント獲得、オウンドチャネルの開発、ブランド体験環境の創出といった領域で高度なクリエイティビティを発揮し、2011 年のカンヌでは、デザイン部門にて、グランプリを受賞。そのほかにも、エミー賞、One Show,クリオなど多数のクリエイティブ
アワードの受賞歴を有している。現在では数多くのグローバル企業を顧客とし、企業の事業戦略の中心を担うコンテンツを開発、その戦略パートナーとなっている。

デジタル化やグローバル化の進展に伴い、企業のマーケティング活動は世界的規模で高度化・複雑化し、従来型マーケティング手法の革新や新たなソリューション開発が活発化している。このような状況に対応するため、同社グループは専門的かつ先進的なマーケティング手法やソリューションを提供する「専門マーケティングサービス企業」をグループ内に取り込むことを、成長ドライバーのひとつ(※1)として中期経営計
画において掲げており、今回のデジタルキッチン社の株式取得も、その一環として行うもの。

(※1)3つの成長ドライバー:
 (1) “生活者データ・ドリブン” マーケティング対応力の強化
 (2) アジアを中心とした新興国での体制強化
 (3)“専門性”と“先進性”の継続的な取り込み

今後も同社グループは「kyu」を中心として『“専門性”と“先進性”の継続的な取り込み』を行うことで、『企業のベスト・マーケティング・パートナーとして、世界一級のマーケティングサービス企業を目指すこと、そして、先進的かつ創造的な統合マーケティング・ソリューションの提供を通じて、新たな市場やムーブメントを創造し、社会/生活者に活力を与え続ける存在になること』という、当社グループ中期基本戦略を具現
化していくとともに、収益面でも海外事業の成長に貢献していく。

【デジタルキッチン社の概要】
社名:Digital Kitchen, LLC
本社所在地:米国ワシントン州シアトル
創業:1995 年
経営陣:ポール・マテウス会長、ドン・マクニール社長、ビル・フリッチ CEO
従業員数:125 名
事業内容:ブランドからエンターテインメントまで
     幅広い領域でのデジタルコンテンツ制作を行う。
     ・コンテンツによるエンゲージメント獲得
     ・オウンドチャネル開発 
     ・ブランド体験環境の創出
主な得意先企業:AT&T、BOSE、Microsoft、Boeing
URL:http://thisisdk.com/