アドウェイズ、ログノートへ出資 購買・位置情報を利用した広告事業の協業へ

株式会社アドウェイズは、電子レシート「iReceipt(アイレシート)」※1を展開する株式会社ログノートへ出資した。

ログノートは、「iReceipt」の技術を発展応用させ、iOS7以降標準搭載となったApple社の近距離無線通信技術「iBeacon」※2を用い、2点間で集送客から決済までをトータルサポートできる新システムを開発した。2点間のBeaconモジュールで、集送客から事前決済(クレジットカード、デビットカード、ID決済)、電子レシート発行までを完了する仕組みは国内初となる。

今回運用を開始したシステムは、利用者がスマートフォンに専用アプリをダウンロードし、Beaconモジュールが設置してある地域でクーポンを取得、その場で事前に注文予約を行って店舗に行くと、店舗内の席に設置されたBeaconモジュールが識別作動し、利用者のスマートフォン画面に電子レシートを発行、さらに着席テーブルに自動的に商品供給がなされるという仕組み。

第一弾として、群馬県内で主に展開するラーメンチェーン「景勝軒」(27店舗)とコンビニエンスストアチェーンである「セーブオン」(100店/全店舗は約600店)に本システムを導入し、運用を開始している。
利用者は「セーブオン」店舗レジ脇のBeaconモジュールによりクーポンを発行し、同様モジュールが設置されている「景勝軒」で、「餃子一皿」を無料で受け取ることができる。さらに、「景勝軒」のメルマガ会員約2万人および月間来店顧客11万人(27店舗)にアプリダウンロードを促し、クーポン発行や広告掲載を行い、相互集送客を行っていく。

■2点間相互集送客事前決済の仕組み

ログノートは今後、『購買情報(「iReceipt」)と位置情報(「iBeacon」)を掛け合わせた、売上に結びつくマーケティング』を実現し、集積されたデータを調査分析、提供を行うなど中長期ビジネスとして展開させていく方針。アドウェイズは、収集したデータを元に、中長期的な広告利用に対する研究を進め、広告・プロモーション事業の協業を行う。

※1電子レシート「iReceipt」
ユーザーは、専用アプリを起動したスマートフォンをレジの読み取り装置にかざすだけで電子レシートを受領できる。店舗は、購入データに基づき顧客に適したクーポンや新商品情報を電子レシートに表示するなどの販売促進活動が可能。

※2「iBeacon」
「Bluetooth Low Energy(BLE)」という近距離通信技術を利用して位置情報を計測し、店舗に近づいたことを通知したり、割引クーポンなどが配布できる技術。