電通、オーストラリアの広告会社「BWM社」株式51%取得で同意

株式会社電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は本日付で、オーストラリアのクリエーティブ・エージェンシー「Belgiovane Williams Mackay Pty Ltd」(本社:シドニー市、以下「BWM社」)の株式51%の取得と、早ければ2019年末にも完全子会社化するオプションを当社グループが有することにつき、同社株主と合意したことを発表した。

1996年に設立され、創業者3名の姓の頭文字をとって命名されたBWM社は、現在ではオーストラリアにおける独立系クリエーティブ・エージェンシーとしてトップクラスの規模を誇っており、数多くの広告賞を獲得するなどそのクリエーティビティには定評があり、顧客からも高く評価されている。

BWM社はクリエーティブ領域におけるフルサービスやダイレクト・マーケティングに強みを持つほか、傘下に持つ専門的なサービスを提供する子会社4社との連携により、PR、ソーシャルマーケティング、デジタルコミュニケーション・サービスなども提供している。
これまで当社グループはアジア太平洋地域において中国と日本に次ぐ第3位の広告市場であるオーストラリアでは、総合広告会社のOddfellows Dentsu(オッドフェローズ電通)とDentsu Australia(電通オーストラリア)、メディアエージェンシーのCarat(カラ:豪州トップクラスのメディアエージェンシー)、Vizeum(ビジウム)、Mitchells(ミッチェルズ)、デジタルエージェンシーのiProspect(アイプロスペクト)、Isobar(アイソバー)、OOH専門エージェンシーのPosterscope(ポスタースコープ)などを通して行ってきた。

買収後のBWM社は、社名を「BWM電通」に改名し、同国における当社グループの旗艦クリエーティブ・エージェンシーとしての役割を担うことになり、グループ各社と連携しながら、顧客企業のブランディングや販売促進に貢献する高度でシームレスな広告コミュニケーション・サービスを提供していく。

【概要】
社名:Belgiovane Williams Mackay Pty Ltd (BWM社)
本社所在地:オーストラリア・シドニー市
      ※メルボルン市にも拠点を持つ
設立:1996年4月
株主構成:買収手続き完了後
     ・電通イージス・ネットワーク51%
   ・同社経営幹部49%
売上総利益:2,672.5万オーストラリアドル(約25.8億円)(2014年12月期)
主要経営陣:Paul Williams(CEO)
      Rob Belgiovane
      (エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター)
Jamie Mackay(エグゼクティブ・プラニング・ディレクター)
従業員数:140名
事業内容:クリエーティブ領域を中心とした広告コミュニケーション・サービス
特筆事項:傘下に専門領域の子会社4社を保有
①デジタル領域に特化したエージェンシー「Sputnik」
②ソーシャル領域に特化したPR会社「The POP Agency」
③農業関連ビジネスに特化したエージェンシー「Cox Inall Communications」
④地域内コミュニケーションに特化したPR会社「Cox Inall Ridgeway」