電通、ブラジルのOOH広告会社「OOHプラス社」株式100%取得で合意

株式会社電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は12月12日付で、ブラジルのOOH領域(屋外/交通広告)を専門とする広告会社「OOHPlusParticipaçõesLtda」(以下「OOHプラス社」)の株式100%を取得することにつき、同社株主と合意したことを発表した。

OOHプラス社は2010年に、OOH領域を専門とする3つの広告会社(Plusmedia Serviços
de Marketing Ltda<1995年設立>、OOH CommunicaçãoLtda<2005年設立>、2S Produçõesde EventosLtda<2007年設立>)を統合する持株会社として設立され、現在、独
立系のOOH広告会社としてはブラジル最大の規模を誇っている。

他の多くのOOH広告会社が広告枠の確保を中心に行っているのに対し、OOHプラス社はデジタルOOHを含むOOH広告の戦略プラニングから広告制作、広告枠の確保から出稿に至るすべての広告コミュニケーション・サービスをワンストップで行えることに強みを持ち、顧
客から高い評価を得ているという。
ブラジルにおける同社グループは現在、総合広告会社ブランドとしてDentsuBrazil、NBS、mcgarrybowenを、デジタル領域のサービスを提供するブランドとしてiProspect,Isobar、LOV、Amnet、Copernicusを展開している。従来、OOH領域は総合広告会社で取り扱っていたが、今回の買収により、OOH領域を格段に強化することが可能になる。

なお、買収前にOOHプラス社は、存続会社をPlusmedia社とするグループ内再編を行っている。その上でPlusmedia社の社名をPlusmediaPosterscope(プラスメディア・ポスタースコープ)に改名し、当社グループのグローバル・ネットワーク・ブランドのひとつでOOH領域を専門とするPosterscope(ポスタースコープ)のネットワークに組み込み、南米に展開するグループ各社と連携・協業しながら更なる事業拡大とブランド力の向上を目指す。

【OOHプラス社の概要】
社名   :OOHプラス社(OOHPlusParticipaçõesLtda)
本社所在地:ブラジル・サンパウロ市とリオデジャネイロ市
設立   :2010年8月
株主構成 :電通イージス・ネットワーク100%(取得後)
売上総利益:15,715,000ブラジル・レアル(約7.4億円)(2013年12月期)
代表者  :MarcoAntoniodeSouza(共同創業者兼CEO)
      OmarSahyoun(共同創業者兼CFO)
従業員数 :60名
事業内容 :OOH領域を中心とした広告コミュニケーション・サービス