博報堂と国立循環器病研究センター、「健康行動デザイン」の共同研究をスタート
株式会社博報堂と、独立行政法人国立循環器病研究センターは、生活者が自発的に健康的な生活習慣を実践していける「健康行動デザイン」の共同研究を開始した。
「健康行動デザイン」とは、病気を予防するうえで単なる啓発や正しい情報を伝えるだけでなく、その先の行動をデザインし、生活者が無理なく継続して、健康生活習慣を実践したくなるような仕組みづくりを行っていくもの。
具体的には、まずは技術革新が著しいセンサー技術を活用して人体の各種健康関連数値を収集・分析し、生活者が自分自身の変化を、日常生活の中で簡便かつ頻繁に“見える化”できるようなサービス開発に取り組む。その先の事業として、例えば将来的な疾患リスク予測、発症危険アラートなどを生活者個々へ発信していくことなどを想定している。
循環器分野において日本最先端の医療・医学研究機関である国立循環器病研究センターは、生活者一人ひとりが無理なく行動できる、新しい生活習慣の創造を課題としており、一方で博報堂は、広告ビジネスを通じて蓄積した膨大な生活者情報や生活者とのコミュニケーションに関する豊富なナレッジを有している。そこで今回の共同研究では、博報堂は生活者自らが実践したくなるような健康行動やプラットフォームを作って発信し、その行動に関するエビデンスを国立循環器病研究センターが担う、という枠組みとした。
その枠組みの中で、医療機器メーカー、スーパー・コンビニエンスストア、食品メーカー、スポーツ関連、IT情報サービスなど様々な企業の事業参画を促し、社会運動を推進していき、さらに、「健康行動デザイン」に関する新たなビジネスチャンスを生み出すことに繋げていく狙い。