博報堂DYMPら、データ放送活用した「チラCM」配信 三重県桑名市で実証実験も

株式会社博報堂DYメディアパートナーズと株式会社CBCテレビは、2015年4月よりiエネコンソーシアムの幹事事業者の1社であるKDDI株式会社(以下 KDDI)が三重県桑名市・陽だまりの丘で実施する「HEMSトライアル事業」に参加する。またその中で、地元のチラシ情報などの広告をデータ放送で配信するサービス「チラCM」の事業化に向けた実証実験も行う。

「HEMSトライアル事業」では、同事業にモニターとして参加する世帯(約3,500世帯)に、HEMSから送られてくる電力情報をテレビ受像機のデータ放送画面で表示し、各家庭の電力使用量を他の家庭や昨年の使用実績と比較したり、節電に関するアドバイスを行ったりするなどの取り組みが行われる。
博報堂DYメディアパートナーズとCBCテレビは、HEMSデータとデータ放送画面を活用し、各家庭の電力使用状況などに応じた「チラCM」配信の事業化に向けた実証実験を行う。これは、「チラCM」を起点に、スマートフォンなどのインターネット接続されたデバイスを通して生活者にクーポンなどを提供することで、オンラインから店舗などのオフラインに生活者を呼び込むO2O2Oに関する新しい取り組み。

(注釈)
※iエネコンソーシアム : 経済産業省大規模HEMS情報基盤整備事業の実施主体。東日本電信電話株式会社、KDDI株式会社、ソフトバンクBB株式会社、 パナソニック株式会社の4社が幹事事業者。(三重県桑名市エリアの実証実験はKDDI株式会社が実施)

※HEMS トライアル事業 : HEMSとは「Home Energy Management System」の略。居住者の快適性向上やエネルギー使用量の削減を目的に、家庭の電力利用を一括・管理するシステム。HEMSの導入により、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などでエネルギー資料量を表示する「見える化」や、エネルギー消費機器の自動調整・制御などによる「節電・省エネルギー化」が可能となる。なお「HEMSトライアル事業」は、全国約1万4千世帯のモニターに対してHEMSを導入し、各家庭の電力データを一元的にクラウド管理する情報基盤システムを構築する、経済産業省が実施する「大規模HEMS情報基盤整備事業」の一環。