博報堂、香港のPRエージェンシーの株式60%を取得 アジア富裕層をターゲットに
株式会社博報堂は、香港に本社を置くPRエージェンシー、「Grebstad Hicks Communications Ltd.」(以下、GHC)の株式を60%取得したことを発表した。
GHCは、富裕層向けビジネスの経験が豊富で、同層向けメディアにも強固なネットワークを持つ2名の創業者、Lynn Grebstad氏とPaul Hicks氏によって1997年に香港で設立されたPRエージェンシー。主要クライアントはホテル、リゾート、ラグジュアリーブランド、高級レストラン、各国の政府観光局等であり、富裕層をターゲットとした製品・サービスの広報を専門に行っている。創業以来、2006年に上海・シンガポール、2009年に北京、2010年にバンコクにオフィスを開設している。
博報堂グループは、14年度~18年度中期経営計画に則り、アジアを中心とした新興国でのマーケティングサービス体制の強化を進めており、今回、GHCを博報堂グループの一員とすることで、急増するアジアの富裕層をターゲットとするクライアントへのサービス提供体制をより強固にする狙い。
創業者の一人であるLynn氏は「博報堂グループの一員となることができ嬉しく思っています。海外の日本食レストランのPRを行った経験があり日本の文化に親しみを持っていますので、”Cool Japan”や”Visit Japan”を世界へ発信し理解を深めてもらうプロジェクトに大変興味があります」と語っている。
また、もう一人の創業者、Paul氏は「日本の製品やサービスの多くが、アジアの生活者にとっては質・価格面でプレミアムな価値を持っています。ですから、日系クライアントのアジア市場進出・拡大のサポートには大きなビジネスチャンスがあると考えます」と付け加えた。
【GHCの概要】
会社名 :Grebstad Hicks Communications Ltd.
本社所在地:香港
設立 :1997年
共同経営者:Lynn Grebstad
Paul Hicks
取締役(非常勤):平塚泰俊
(博報堂 海外マーケティングサービス統括局長)
永井健
(博報堂 海外マーケティングサービス統括局グループマネジャー)
青木生(博報堂 PR戦略局シニアPRディレクター)
従業員数 :75名(2014年9月1日現在)
事業内容 :富裕層をターゲットとした製品・サービスの広報を専門に行うPRエージェンシー。富裕層向けメディアやコミュニティと強固なリレーションを持ち、そのネットワークを通じてビジネスを拡大している。富裕層向け商材の展示会のプロデュースも行う。