博報堂と慶応大学発足「地域しあわせラボ」共同研究で地域の幸福度を測定

株式会社博報堂のソーシャルデザイン専門組織 hakuhodo i+dは、慶應義塾大学システムデザイン・マネジメント研究科(前野隆司研究科委員長/教授)らと共同で、地域の幸福度を測定するオリジナル調査「地域しあわせ風土調査」を、全国15,000人を対象に実施した。

当調査は、人が幸せな人生を送るために必要な心構え・気持ち・行動姿勢を「地域のしあわせ5指標-①やってみよう指標 ②ありがとう指標 ③あなたらしく指標 ④なんとかなる指標 ⑤ほっとする指標」と定義し、これらの指標を元に幸福度をスコア化したもの。

それぞれの指標(感情・意欲・気持ち)を日常どの程度感じるかを「風スコア」、それぞれの指標を後押しする土壌、風土がどれくらいあるかを「土スコア」、今の気運をあらわす「風」と今後の礎となる「土」の合計を「地域しあわせ風土スコア」とし、47都道府県の幸福度を測定した。この度の調査結果では、「しあわせ風土スコア」1位は沖縄県。2位以降は、鹿児島県、熊本県、宮崎県、東京都と続く結果となった。

この取り組みは、hakuhodo i+dと慶應義塾大学と共同で2014年4月に発足した「地域のしあわせ」をテーマにしたまちづくりを支援する『地域しあわせラボ』が中心となって実施している。

『地域しあわせラボ』では、今後人口減少が急激に進む日本、地域における住民のしあわせの本質と構造を調査・研究し、今回の「地域しあわせ風土調査」をベースに、全国の自治体向けに、住民の幸福度を最大化しするために必要なまちづくりや地域ビジョン・総合計画づくりを支援する調査・研究・コンサルティングサービスを提供。

ラボの活動第一弾として、2014年5月には、高知県佐川町にて佐川町民向けの地域総幸福度調査を実施し、町民の幸福度を高めるための町の10年ビジョン「佐川町第五次総合計画」策定をサポートしていた。