テレビ通販の広告代理店トライステージ(マザーズ)、2月期決算発表。26%の増収、90%台の大幅増益。
テレビ通販の広告代理店トライステージ(マザーズ)は、2月期決算を発表した。
売上高は252億2100万円で前期より26.2%増、営業利益は20億3700万円で前期比95%増、経常利益は20億1100万円で同93.6%増、当期純利益は11億5000万円で同96.9%増と大幅な増収増益となった。
背景として、メディア枠の提供、制作業務、コールセンターオペレーションなどソリューションの売上が前期比27.2%の大幅増となった。
売上原価はメディアの仕入額が増加。特にテレビ番組やテレビCMが急伸。
販売不振が続いたテレビCMの価格下落を生かし、一気に仕入れを増やした。
2010年2月期の見通しとして、売上は前期比19.1%増を予想するが、新たなメディアの取扱いの増加、人員の増強等で各利益の伸びは6.7%~8.4%の見通しとしている。
広告不況にあって同社にとっての市場は拡大傾向にある。
現時点でのネガティブ要因である“テレビ通販枠の有限性”は、地上デジタル放送とケーブルテレビの普及による多チャンネル化で事実上改善され、長期的にはポジティブ要因となる。
また、巣ごもり消費や、ネットメディア台頭などによるダイレクトマーケティングの拡大、広告不況によるテレビCMの販売不振や価格下落といった他の広告代理店にとっての逆風も、同社のポジティブ要因になっている。