博報堂生活総研、6月の消費動向発表
博報堂生活総研が、6月の消費動向を発表した。
同調査では、生活者の意識変化を読み解くために、生活インデックスという【消費動向】【生活感情】【生活価値観】の3つの領域から開発したオリジナルの指数を用いている。
■サマリー
6月の消費意欲指数は47.2点、前月比は+2.9ポイントとやや上昇し、前年同月比は-1.2ポイントとなった。
デフレ生活指数は61.0点。前月比は-2.3ポイントでやや低下。前年同月比は-0.1ポイントで前年と同水準であった。
■2つのポイント
① 増税の影響が薄まり、消費意欲はやや上向きに
6月の消費意欲指数は前月から+2.9ポイントとやや上昇し、前年同月比も前月の-4.1ポイントから、6月は-1.2ポイントにまで差が縮まった。意欲が低い理由として消費税増税をあげる人の割合は、前月の25%から6月は10%と大幅に減少。増税のショックから抜けだし、通常の消費意欲水準に戻りつつある様子。
② ボーナスへの期待を背景に、モノ消費への意欲も好転
「特に買いたいモノ・利用したいサービス」がある人は22.5%で、前月から+5.0ポイントの上昇となった。前月はゴールデンウィークなどでの旅行が堅調だったが、6月も外食、美容院が前年同月並になるなど、 コト消費の底堅さがうかがえる。さらに6月は、前年並みとまではいかなくても、衣類、靴などが前月より倍以上に増加。パソコンは前年並みになるなど、モノ消費への意欲も回復してきたようです。こうした背景には、ボーナスへの期待があるものと考えられる。