携帯・スマホの接触時間が、パソコンを上回る 博報堂「メディア定点調査2014」 発表
株式会社博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所は、生活者のメディア接触の現状を調査・分析する「メディア定点調査2014」を実施した。
本調査は、メディアのデジタル化に伴って次々と登場する「ハードウェア」や「サービス」について生活者のメディア接触の実態を把握し、広告メディア市場形成の「兆し」を発見しようという目的のもと、2004年より継続的に実施。メディア環境研究所では、今後もメディア環境変化を調査し、次世代広告の兆しを発見することで、コミュニケーションのプラニング力とメディア効果を高めることにチャレンジしていく。
1、メディア接触時間は、テレビに続いて、携帯・スマホの順に
東京地区の調査結果によると、生活者の1日あたりのメディア接触時間は、テレビ156.9分、携帯・スマホ74.0分、パソコン69.1分の順となっており、携帯・スマホの接触時間が、パソコンの接触時間を上回る結果となった。性年齢別にみると、昨年までの男女10代、女性20代だけでなく、今年度は男性20代、30代、女性30代、40代でも、パソコンを上回る結果となっており、生活者の間で、携帯・スマホの接触時間がミドル層まで浸透してきていることが伺える。
2、スマホ所有率は59.1%、タブレット端末は初の20%超え
スマートフォンの所有状況は、59.1%となり、昨年の45.0%から14ポイントの伸びを示している。特に、女性10代では約9割と大幅に伸び、男性10~40代も7割以上と高くなっている。50代以上では、まだ5割を超えていませんが、年代が下がるごとに所有状況が高くなる傾向がみられた。また、タブレットの所有状況も、16.2%から約4ポイント増え20.9%となり、初めて20%を超え、スマートデバイスが、生活者に広がってきていると言える。
3、女性10代では、テレビを見ながら、
ソーシャルメディアを書き込んだり、読んだりすることが日常化
スマートデバイスの普及に伴って、テレビの視聴態度にも変化が出始めている。
携帯やスマートフォン、タブレット端末を操作しながらテレビを見ることは6割を超えており、テレビ番組を見ながら、ソーシャルメディアでその番組に関する書き込みをしたり、書き込みを読んだりすることは、全体では20.6%ですが、女性10代では66.1%と約7割と、ソーシャルメディアの利用が日常化している様子がみられる。