電通、東南アジア最大級の日本ポップカルチャーイベントに本格参画 8万人以上が来場見込み
株式会社電通は、11月 8日~10日にシンガポールで開催される日本ポップカルチャーのイベント「アニメフェスティバルアジア シンガポール2013」に出資した。日本コンテンツの発信源として現地の若者に支持される本フェスティバルに参画し、同社が培ってきたノウハウやリレーション、海外ネットワークを活用することで、クールジャパンのさらなる推進や、日系企業やコンテンツ企業のプレゼンス向上に寄与する狙い。
本フェスティバルは、2008 年に同社子会社の電通シンガポールなどが主体となってスタートさせ、最新アニメの上映会や声優によるトークショー、日本のアイドルなどによるコンサート、ファッションショーなど現地の若者インサイトをとらえた企画や、現地のデジタル事情を生かしたプロモーション展開により、年々来場者が増加している。2012 年にはシンガポールに加え、マレーシアとインドネシアにも開催地が広がり、3カ国で延べ 16 万人を超える来場者を集めるなど、東南アジア最大級の日本のポップカルチャーイベントへと発展している。
このうち、まずは昨年延べ 83,000 人を動員したシンガポールでのイベントについて、日系クライアントのニーズの高まりに応えるべく、今回から電通本社としても積極的に関与していくことにしたという。現地で日本のポップカルチャー・コンテンツの紹介などを手掛ける SOZO 社(本社:シンガポール、代表取締役:ショーン・チン)、ならびに興行の企画・制作およびコンサートホール「Zepp」の運営を行う株式会社Zeppライブエンタテインメント(本社:東京都港区、代表取締役:杉本圭司)とともに、イベントに出資し参画する。
同社はイベント価値のさらなる向上のため、アニメ・音楽・ファッションに加え、食や旅など総合的な日本情報を発信するプラットフォームとしていく。また、同社も出資し、2013年 2月に現地で放送を開始した、日本コンテンツ専門の総合エンタテインメント・テレビチャンネル「Hello! Japan」が今回からオフィシャルメディアの一つとして採用された。このため、イベント自体のプロモーションはもちろん、協賛社や出展社に対しては放送とイベントを組み合わせた相乗効果の高いソリューションを提案することが可能になった。さらに、ステージ映像やイベント関連映像の2次利用権(放映権、配信権含む)の窓口業務も行うことになったため、イベント終了後も映像を活用した継続的なプロモーション活動が展開できる。
同社グループでは、今後このフェスティバルが、日本政府の打ち出すクールジャパン戦略や日本への観光客増加の推進、日系企業や日系コンテンツ企業の東南アジア進出や現地でのテストマーケティング、日本および現地企業による若者向けコミュニケーションの場などとして活用されるものと期待している。
【イベントの概要】
イベント名:Anime Festival Asia Singapore 2013
日時:2013 年 11月 8日(金)~10日(日)
会場:Suntec International Convention & Exhibition Centre
主催:SOZO、電通、Zeppライブエンタテインメント
構成:物販ブースが並ぶ「エキシビションエリア」、コスプレほか
各種コンテストやゲストの登壇と最新アニメの上映会などが行われる
「ステージ」、東南アジアでは最大規模の複合 J-POP アーティストライブが
開催される「コンサート」の三つの柱で構成。