電通、最終赤字36億円に イージス社買収のれん償却で 13年4~6月
株式会社電通は平成26年3月期 第1四半期績(平成25年4月1日~平成25年6月30日)の連結業績を発表した。
【連結経営成績(累計)】
売上高 :5142億2900万円 (前年同期比 14.9%増)
営業利益 :マイナス7億1700万円 (前年同期 95億7100万円)
経常利益 :14億5000万円 (前年同期比 87.4%減)
四半期純利益:マイナス36億9800万円 (前年同期 58億8600万円)
※平成25年3月に英国の大手広告会社Aegis Group plc(以下「イージス社」)を買収。
当第1四半期連結累計期間から、イージス社の業績を連結損益計算書に反映している。
【広告業】
広告業では、売上高5,012億2100万円(前年同期比15.3%増)、売上総利益1,185億9500万円(同68.2%増)、セグメント損失6億5200万円(前年同期はセグメント利益91億7200万円)だった。
マス四媒体の売上高は、2,124億7800万円(前年同期比2.9%増)となった。また、マス四媒体以外の売上高は1,377億6800万円(同6.8%増)となり、売上高構成比は39.3%となった。
当第1四半期連結累計期間において、同社単体売上高に占める割合の大きい上位15業種では、「飲料・嗜好品」(前年同期比12.0%増)、「金融・保険」(同20.1%増)、「外食・各種サービス」(同19.8%増)など11業種で売上高が増加し、「交通・レジャー」(同9.7%減)、「官公庁・団体」(同10.1%減)など4業種で売上高が減少した。
【情報サービス業】
情報サービス業では、売上高141億3400万円(前年同期比0.4%増)、売上総利益39億4800万円(同5.0%減)、セグメント損失7億4200万円(前年同期はセグメント損失4億8600万円)だった。電通国際情報サービスのグループ各社が当セグメントの対象会社となる。
【その他の事業】
その他の事業では、売上高36億6000万円(前年同期比12.2%減)、売上総利益8億7200万円(同8.4%減)、セグメント利益2億2100万円(同39.0%減)だった。
季節的に当第1四半期連結累計期間は売上高および売上総利益が、他の四半期に比べて少ないことに加え、のれん等償却額は均等に計上していることなどから、営業損失7億1700万円(前年同期は営業利益95億7100万円)、経常利益14億5000万円(同87.4%減)、四半期純損失36億9800万円(前年同期は四半期純利益58億8600万円)となった。
また、のれん等償却前営業利益は100億3200万円(同4.9%減)となった。
のれん等償却前営業利益は、会計上の営業利益に、買収(イージス社の買収を含む)により生じたのれん償却額およびその他無形固定資産償却額を足し戻したもの。