ADK、新聞・OOHなど好調も減収減益 13年1~3月期
株式会社アサツー ディ・ケイは、平成25年12月期第1四半期決算を発表した。
<平成25年12月期第1四半期の連結業績>
(平成25年1月1日~平成25年3月31日)
売上高:877億7,800万円(前年同期比3.5%減)
営業利益:6億7,100万円(同 70.3%減)
経常利益:9億1,700万円(同 63.8%減)
四半期純利益:5億900万円(同 65.1%減)
広告主のコミュニケーション投資効果(ROI)の最大化を重視したコミュニケーション・プログラムを提供するとともに、新興国・中国市場やコンテンツ事業においても積極的なビジネスを展開し、引き続き売上原価の厳格な管理、販売費及び一般管理費の節減にも取り組んだが、売上、利益とも前年を下回る結果となった。
セグメント別の業績は以下のとおり。
(広告業)
広告業における外部顧客への売上高は869億9,900万円(前年同期比3.1%減)、セグメント利益は9億6,100万円(前年同期比61.0%減)だった。
売上については、国内子会社、海外子会社は増収したが、単体の減収が響き、総体として前年実績を下回った。利益面については、単体、国内子会社、海外子会社ともに減益し、前年実績を下回った。
中核である単体の業績、業種別・区分別売上は以下のとおり。
売上高は766億5,900万円(前年同期比3.0%減)、売上総利益は85億9,100万円(前年同期比15.1%減)だった。引き続き販売費及び一般管理費の圧縮に努めたが、固定費の割合が大きいことから減益が響き、営業利益は7億7,100万円(前年同期比59.3%減)だった。
業種別売上では教育・医療サービス・宗教、薬品・医療用品、不動産・住宅設備、自動車・関連品、ファッション・アクセサリーなどの業種の広告主からの出稿が増加したが、家庭用品、精密機械・事務用品、家電・AV機器、趣味・スポーツ用品、出版などの業種の広告主からの出稿が減少した。
区分別売上では新聞広告、OOHメディア広告、ラジオ広告で前年同期に比べ増収だったが、その他の区分では前年同期に比べ減収だった。
(その他の事業)
雑誌・書籍の出版・販売部門における外部顧客への売上高は7億7,800万円(前年同期比38.5%減)、セグメント損失は2億7,500万円(前年同期は2億1,100万円の損失)だった。
出版市場全体の縮小に伴い収益確保が困難である環境下、雑誌の返本増加などにより減収となり、経費の圧縮に引き続き努めたが営業損失となった。
(海外売上高)
海外売上高は、すべて広告業のものであり、当第1四半期連結累計期間の売上高の8.5%(前年同期は8.1%)となっている。