電通とISID、CRMプラットフォーム「CubeDTM」を開発
株式会社電通と株式会社電通国際情報サービス(以下「ISID」)は、新しい CRM プラットフォーム「CubeDTM(Customer Bonding Engine by Dentsu)」※1 を共同開発し、サービス提供を開始した。
CubeDTMの強みは、プラットフォームを構成する「データ統合」と「データ分析」の機能を、マーケティング視点から結合させたことにある。これまでの CRM プラットフォームは、システムの開発に重きが置かれていたため、多様な顧客情報を一元化するデータ統合と、それを実際にマーケティングに活用する際のデータ分析とが有機的に繋がらないという課題を抱えていた。こうした状況を踏まえ、電通が持つ独自のマーケティング視点を軸に、これら2つの機能を有機的に結合させる CRM プラットフォームを開発。具体的には、電通と ISID がマーケティングとシステム開発に関する互いの長所を生かしながら、企画段階から密に連携して開発を進めたことで、スムーズなデータの統合と分析が可能なシステムとなった。
また、データ分析に当たっては独自開発の分析メソッド「3D-CRM®」を採用。スマートフォンやソーシャルメディアの普及などによって、CRM の領域も変化しており、既存の顧客自身による直接購買だけでなく、彼らの情報拡散によって引き起こされる他者への波及購買までを捉えることが、マーケティング戦略策定の重要な要素となっている。3D-CRM®では、属性データ・行動データ・意識データを活用し、購買実績などで見る「取引レベル」、アンケートでの好意度・サイトアクセスなどで測る「ファンレベル」、ソーシャルメディアなどの拡散で他者への波及力を把握する「波及レベル」の3軸で立体的な分析を行い、情報拡散力の高い優良顧客を見つけていく。
さらに、これらの分析結果を元に、顧客を起点とした新たなインサイトの発見とアイデア創出を導き、メール・DM・ウェブサイト・ソーシャルメディアなどさまざまなコンタクトポイントの最適化を行うことで、企業の収益最大化に資する統合的なコミュニケーション施策をワンストップで提供する。
※1:CubeDTMのシステム基盤には、ISIDが開発・提供しているマーケティング・プラットフォーム「iPLAss」を活用している。
http://www.isid.co.jp/news/2012/0508.html