ベクトル、2013年2月期決算 戦略PR・デジタルで引き続き堅調成長しASEAN進出も
株式会社ベクトルは4月12日、2013年2月期(2012年3月1日~2013年2月28日)の連結業績を発表した。
【連結経営成績(累計)】
売上高 :51億 600万円(前年同期比 33.8%増)
営業利益 : 7億2100万円( 同 46.4%増)
経常利益 : 7億 700万円( 同 45.1%増)
当期純利益 : 3億6800万円( 同 18.8%増)
「戦略PR」の分野においては、8月に子会社として株式会社イニシャルを設立。11月には戦略プランニング部門“トータル”を新設し、多様化・高度化する顧客ニーズに対応できる体制を構築した。
デジタル分野においては、プレスリリース配信を手がける株式会社PR TIMESが、引き続き成長し、3月に累計の取引先社数が3,500社、12月には4,500社を突破した。株式会社シグナルは、ウェブ領域を中心としたPR支援業務を発展させ、顧客の総合的なコミュニケーション戦略の企画立案業務の一括受注に成功したほか、ソーシャルメディアを活用したプロモーション施策の支援、キャンペーンサイトの企画・制作運営などを含めた複数の大型案件を実施した。
海外においては、国内で株式会社PR TIMESが手がけるプレスリリース配信サービスを中国子会社である維酷公共関係諮問(上海)有限公司が“通稿速逓”のサービス名で10月より中国で提供を開始。その後、日本の官公庁プロジェクトや中国政府系プロジェクトを受注した。ASEAN地域への事業展開も進め、従来の中国上海および北京の拠点に加え、香港、シンガポール、インドネシアに子会社を設立した。
これらの結果、当連結会計年度の売上高は51億 600万円(前年同期比 33.8%増)となり利益を伸長させ、堅調な成長を遂げたとしている。次期業績見通しについては、景気回復により、売上高62億5000万円(前年同期比 22.4%増)、営業利益9億円(前年同期比 24.8%増)、経常利益8億9000万円(前年同期比 25.9%)、当期純利益4億6000万円(前年同期比 24.7%)を見込んでいる。