電通、米PR会社ミッチェル・コミュニケーション・グループを買収

株式会社電通の海外子会社である電通ホールディングスUSA(本社:米国ニューヨーク市)は、平成24年12月31日(日本時間:平成25年1月1日)付で、世界最大の広告市場である米国において急成長を遂げている独立系PR会社「ミッチェル・コミュニケーション・グループ」(本社:米国アーカンソー州、CEO:エリース・ミッチェル、以下「ミッチェル社」)を 100%買収したことを発表した。

PR領域は顧客が求めるコミュニケーション・サービスのひとつだが、これまでの同社の米国におけるPRサービス体制は外部のPR会社との連携によるものだった。同社グループの北米事業は着実に拡大し、既存顧客からはPRサービスへのニーズも高まっている状況を踏まえ、ミッチェル社の買収決定に至った。

ミッチェル社は、メディアリレーションズ活動などの基本的なPRサービスに加え、レピュテーションマネジメント/リスクマネジメント/パブリックアフェアーズを含むコーポレート・コミュニケーションやソーシャルメディア・デジタルPRなどにも強みを持っている。こうしたミッチェル社のケイパビリティーは、電通グループが北米において展開してきた広告コミュニケーションビジネスを高付加価値化し、競争力を高める源泉になると期待している、としている。

同社のグローバル成長戦略は、昨年4月に立ち上げた海外事業統括組織「電通ネットワーク」で推進しているが、このミッチェル社の買収を機に、他の当社傘下企業との連携を強化し、より多くの顧客に、より多くの市場で、より多くのケイパビリティーを提供していくグローバルレベルでのPRネットワークの構築を目指す。
なお、本件による同社の平成 25 年 3 月期の連結業績に与える影響は軽微とのこと。