ADK、3Q決算を発表 純利益40%増

株式会社アサツー ディ・ケイは、平成24年12月期第3四半期決算を発表した。

<平成24年12月期第3四半期の連結業績>
(平成24年1月1日~平成24年9月30日)
売上高:2,602億6,800万円(前年同期比4.1%増)
営業利益:21億2,100万円(同 0.8%増)
経常利益:37億2,500万円(同 9.7%増)
四半期純利益:18億4,700万円(同 40.3%増)

生活者のメディア接触行動や購買行動、それに伴う広告主のニーズの変化を捉え、マスメディア、インターネットやモバイルといったマス・パーソナル・メディア、インストア・メディアを含むOOHメディアなど、生活者の購買接点周辺のメディアを組み合せ、広告主のコミュニケーション投資が最大の効果を生む広告投資効果(ROI)を重視したコミュニケーション・プログラムを提供するとともに、成長する新興国・中国市場やコンテンツ事業においても積極的なビジネスを展開し、売上・利益とも前年同期を上回った。

<広告業>
広告業における外部顧客への売上高は2,558億9,900万円(前年同期比4.3%増)、セグメント利益は25億3,400万円(前年同期比4.4%増)となった。
売上については、当社単体、国内子会社、海外子会社ともに増収したことにより、総体として前年実績を上回った。利益については、当社単体および国内子会社で減益したが、海外子会社の増益によりセグメント利益は前年実績を上回った。

<その他の事業>
その他の事業である雑誌・書籍の出版・販売部門における外部顧客への売上高は43億6,900円(前年同期比4.4%減)、セグメント損失は4億2,600万円(前年同期は3億1,600万円の損失)となった。
出版市場全体の縮小に伴い収益確保が困難である環境下、雑誌の返本増加などにより総利益率が改善せず営業損失となった。

<海外売上高>
海外売上高は、すべて広告業のものであり、当第3四半期連結累計期間の売上高の7.9%(前年同期は7.3%)となった。

なお、単体の業績は、以下のとおり。

売上高:2,265億2,200万円(前年同期比3.4%増)
売上総利益:245億2,800万円(前年同期比0.6%減)
営業利益:11億3,800万円(前年同期比4.8%減)

売上は前年実績を上回ったものの、売上総利益率が低下し、継続して販売費及び一般管理費の抑制に努めたが、減益をカバーしきれず、売上総利益、営業利益ともに前年同期を下回った。
業種別売上では飲料・嗜好品、流通・小売業、教育・医療サービス・宗教などの業種の広告主からの出稿が増加したが、金融・保険、薬品・医療用品、情報・通信、化粧品・トイレタリーなどの業種の広告主からの出稿が減少した。
区分別売上では雑誌広告、新聞広告、テレビ広告、マーケティング・プロモーション、OOHメディア広告、デジタルメディア広告などで前年同期に比べ増収だったが、ラジオ広告、制作区分などで前年同期に比べ減収となった。