インプレスHD、2Q決算 メディア事業Impress Watchなど広告収入回復

株式会社インプレスホールディングスは、平成25年3月期第2四半期決算を発表した。

<平成25年3月期第2四半期の連結業績>
(平成24年4月1日~平成24年9月30日)
売上高:54億9,900万円(前年同期比1.5%減)
営業利益:1億4,400万円(同 1.9%減)
経常利益:1億800万円(同 5.7%減)
四半期純利益:1億3,100万円(同 45.6%減)

<IT>
■メディア事業
デジタルメディアについては、コンテンツ販売が増加したことに加えて、主力のデジタル総合ニュースサービス「Impress Watch」(http://www.watch.impress.co.jp/)等の広告収入が回復しつつあり、増収となった。
出版メディアについては、PC入門書籍を中心に堅調に推移し、デジタルカメラやスマートフォン関連の雑誌・ムック販売及び広告収入が増加したことなどにより、増収となった。
ターゲットメディアについては、登録顧客向けのメディア事業が主な事業内容であり、広告収入が収益の中心となっている。エンタープライズIT専門誌「IT Leaders」の広告収入を中心に前期の震災影響等による厳しい状況から回復しており、関連サービスも堅調に推移して、増収となった。
これらの結果、メディア事業の売上高は、ムック販売増加に加えて、広告収入を中心に堅調に推移したことにより、前年同期(17億7,200万円)比5.4%増の18億6,700万円となった。

■サービス事業
受託制作等のサービスについては、国内の制作受託やセミナー等のイベント収入を中心に堅調に推移したが、事業譲渡に伴う売上高の減少(前期実績:1億7,300万円)を補えず、減収となった。
これらの結果、サービス事業の売上高は、前年同期(5億6,100万円)比22.3%減の4億3,600万円となった。
以上により、「IT」の売上高は、前年同期(23億3,300万円)比1.3%減の23億400万円となった。セグメント利益では、ソフトウエア販売事業の譲渡による利益影響は限定的であり、広告増収やイベント収入増加などで補い、前年同期(4,400万円)比5.1%減の4,200万円の利益となり、前年とほぼ同水準となった。

<音楽>
■メディア事業
当第2四半期連結累計期間については、雑誌広告に加えて、楽器購入者向けの購買支援サイト「楽器探そう!デジマート」(http://www.digimart.net/)における楽器店からの登録料収入が堅調に推移したものの、ムック販売が新刊点数の減少や既刊出荷が減少したことなどにより、減収となった。
以上により、「音楽」の売上高は、前年同期(11億7,800万円)比1.5%減の11億6,000万円、セグメント利益は、減収の影響に加えて、雑誌・書籍の新刊点数増加による原価増加等により、前年同期(6,600万円)比62.6%減の2,400万円の利益となった。

<デザイン>
■メディア事業
当第2四半期連結累計期間については、デザイン関連の書籍が新刊点数の減少により減収となったものの、ムック新刊点数の増加により出荷が増加したことに加えて、デジタル事業が堅調に推移したことなどにより補い、増収となった。
以上により、「デザイン」の売上高は、前年同期(3億6,200万円)比1.0%増の3億6,500万円となった。セグメント利益では、コスト削減や返品率の改善などにより、前年同期(600万円の損失)に比べ2,800万円利益が増加し、2,200万円の利益となった。

<医療>
■メディア事業
当第2四半期連結累計期間については、受託制作等のサービス事業は堅調に推移したが、広告収入減収の影響を補えず、セグメント利益では、前年同期(3,800万円の損失)に比べ300万円損失が増加し、4,100万円の損失となった。

<山岳・自然>
■メディア事業
当第2四半期連結累計期間については、出版広告は好調に推移したが、新刊ムックの出荷が減少したことに加えて、カレンダーの刊行が一部第3四半期となったことなどにより、減収となった。
なお、デジタル事業については、デジタルコンテンツの販売などによる収入や登山情報サイト「Yamakei Online」(http://www.yamakei-online.com/)の広告収入を中心に堅調に推移している。
以上により、「山岳・自然」の売上高は、前年同期(12億2,600万円)比0.8%減の12億1,600万円となった。セグメント利益では、広告増収や返品率の改善などにより、前年同期(2億5,700万円)比12.0%増の2億8,800万円の利益となった。

<モバイルサービス>
当第2四半期連結累計期間については、スマートフォン向けの新規事業開発に取り組んだが、メディアの広告収入が減少したことに加えて、携帯電話向けのコミック関連サービスサイトの運営受託収入などが減少したことにより、減収となった。
以上により、売上高は、前年同期(3億9,000万円)比8.9%減の3億5,500万円となった。セグメント利益では、固定費等のコスト削減により減収を補い、前年同期(1,300万円)に比べ1,800万円増収となり、3,200万円の利益となった。

<その他>
その他セグメントについては、売上高は、前年同期(8,100万円)比14.6%減の6,900万円となった。セグメント利益では、電子出版を中心とした新規事業開発、既存事業の活性化及びR&Dを目的とした投資を行ったことにより、前年同期(200万円)に比べ1,500万円減益となり、1,300万円の損失となった。

<全社>
当第2四半期連結累計期間の全社区分については、売上高は、グループ各社からの配当収入が増加したことなどにより前年同期(5億9,900万円)比30.3%増の7億8,000万円と大幅に増収となった。全社セグメントの利益は、前年同期(1億5,300万の損失)に比べ1億6,100万円利益が増加し、800万円の利益となった。