博報堂DYHD「全国スマフォユーザー1000人調査」
株式会社博報堂DYホールディングスのグループ横断型組織「博報堂DYグループ・スマートデバイス・ビジネスセンター」は、10~60代男女を対象にした「全国スマートフォンユーザー1000人定期調査」の第2回調査を2012年5月に行い、結果を発表した。
前回(第1回調査、2012年2月実施)結果と比較すると、スマートフォンの保有率が3割弱から3割強に達し、さらに普及が進んでいる。性年齢ごとの保有状況を見ると、男性は30~40代、女性は20~30代が保有者のメインボリュームとなっており、女性ユーザーの拡大傾向が続いている。また、地域ごとの保有状況は、前回調査時と同様、全国に幅広く普及している。
テレビを見ながらスマートフォンを触ると答えた人はスマートフォンユーザーの7割以上にのぼった。その内、テレビ番組で紹介された商品やサービスをスマートフォンで検索する人は約7割、紹介されたお店や場所にスマートフォンで検索して実際に行く人は約4割、紹介された商品やサービスをスマートフォンで購入したり、SNSで友人・知人にシェアする人はそれぞれ約2割となっている。また、スマートフォンを使うことによってテレビの視聴がより楽しくなると答えた人は、全体の約3割に上る。
これらの結果から、スマートフォンによってテレビの視聴がこれまで以上に楽しくなる可能性が明らかになった。スマートフォンユーザーは、テレビで紹介された商品やサービス・お店などの情報を、スマートフォンでその場で検索し、実際に購入・来店・友人へシェアといった行動をしていることから、スマートフォンは、マスであるテレビと商品、お店、ソーシャルをつなぐ「行動ハブ」として機能していることがわかる。
その他、以下のような利用実態をまとめている。
・スマートフォンの保有率は、前回から5.2pt増加し、33.4%に拡大。
・女性比率が53.5%に増加。
・居住地に大きな変化はなく、スマートフォンは全国的に普及している。
・スマートフォンユーザーのうち、テレビを見ながらスマートフォンを触る人は全体の7割。
・スマートフォンを利用しながら最も見ている番組は「ニュース」次いで「バラエティ」「ワイドショー・情報番組」。
・テレビを見ながらスマートフォンを触る人の7割が、番組で見聞きした商品・サービスをスマートフォンで検索している。
・テレビを見ながらスマートフォンを触る人の6割が、CMで見聞きした商品・サービスをスマートフォンで検索している。
・スマートフォンを利用することでテレビをより楽しめる人は、全体の3割。若い人ほど高い。