博報堂「新しい大人世代のお金に関する意識」調査 退職金は「旅行・ライフスタイル・投資」に
博報堂 エルダーナレッジ開発新しい大人文化研究所は27日、40~60代のお金に関する意識についての調査結果を発表した。同研究所では、“人生を前向きにとらえ、若々しくありたいとする新たな40~60代”を総称して「新しい大人世代」と名づけ、彼らの志向や生活を探るさまざまな調査を実施している。
今回の調査は、2011年9月9日~10月3日に実施したもので、40~69歳男女 合計3708名(男性1854名 女性1854名)から回答を得た。
リタイアした団塊世代(60代前半)に対して退職金の使い道について尋ねたところ、1位が「国内旅行」53.3%、2位が「海外旅行」37.7%、3位が「リフォーム・建替え」34.9%という結果となり、旅行やライフスタイル関連に積極的に高額消費をしていることが判明した。特に、退職前の意向よりも実際に退職金を消費している割合が高いのが、「リフォーム」「ふだんの食事」「株・投資信託」など。団塊世代が消費を少しずつ本格化し、とりわけ「旅行」「ライフスタイル」「投資」を中心に、人生を楽しもうと、新大人文化をリードし始めた構図が垣間見える結果となった。
また40~60代に対して、自分が属する年代についての意識を尋ねたところ、「新しい消費やライフスタイルを作ってきた」が6~7割、「今後も消費・ライフスタイルをリードしていく」も4割強と、“消費やライフスタイルのリーダー”としての強い意識が現れた。今後、お金や時間をかけたいのは「食べ歩き」が3割弱でトップだった。
さらに、1か月あたりの食費とこづかいの金額を調べたところ、食費は平均「4万8300円」、こづかいの金額は「3万1400円」となった。年代が上がるほど金額が上昇し、一番お金をかけているのが、子育てが完全に終了した60代で、食費「5万2700円」、こづかい「3万3260円」となった。