流行先読み「電通トレンドソナー」を開発
株式会社電通は、株式会社電通パブリックリレーションズ(以下「電通 PR」)および株式会社電通マーケティングインサイト(以下「DMI」)と共同で、高感度な消費者へのリサーチ、有識者・専門家へのヒアリング、ソーシャルメディア上での口コミ分析を組み合わせることにより、様々なカテゴリーにおけるこれからの流行の兆しをレポーティングするサービス「電通トレンドソナー」
を開発した。
昨今トレンドやブームは、企業やメディアによって発信されるものだけでなく、情報感度や発信意欲の高いアクティブな消費者を起点に口コミが発生、伝播することで作られるケースが増えてきている。
こうした状況を踏まえ、電通グループ 3社では、各社のノウハウを組み合わせることで、本サービスを開発した。具体的には次の 3つのステップで作業を行う。
まず、DMIが消費者の情報感度などのこれまでに蓄積してきた知見、および様々なカテゴリーにおける高感度な消費者のネットワーク「Antennaor」(アンテナー)を活用して、流行の兆しの候補群を抽出する。
次のステップでは、「Antennaor」から抽出された兆しを精査すべく、電通や電通PRが有する有識者・専門家ネットワーク「Valuator」(バリュエーター)への、ヒアリングを行う。ヒアリングと精査の作業は、グループ独自のフレームワークにクライアントのニーズを組み込んで設計する。
最後のステップでは、「Valuator」によって精査された兆しに関するソーシャルメディア上での口コミ動向をチェックする。当社グループは 2005 年から電通バズリサーチRの提供を開始するなど、業界に先駆けてソーシャルリスニングのノウハウを蓄積してきたが、本サービスではそうしたソーシャルメディア上の口コミ分析におけるノウハウを生かして、定量(どれほど盛り上がってきている兆しなのか、これから盛り上がっていく兆しなのか)と定性(どんな盛り上がり方をしている兆しなのか、その兆しに関わるソーシャルメディア上の生声はどういったものか)の両面で、トレンドやブームを可視化する作業を行う。