サニーサイドアップ、24年6月期は増収増益

株式会社サニーサイドアップは、平成24年6月期決算を発表した。

<平成24年6月期の連結業績>
(平成23年7月1日~平成24年6月30日)
売上高:103億7,400万円(前期比34.0%増)
営業利益:3億1,900万円(同 76.6%増)
経常利益:3億4,500万円(同 69.5%増)
当期純利益:2億1,500万円(同 212.6%増)

既存事業の成長に加え、新たな経営ビジョンとして中期経営計画で掲げた「創造型PR商社」への事業構造転換に向け、新規プロジェクトの開発にも積極的に取り組んだ。特に、当連結会計年度においては、創業来スポーツビジネスに取り組んできたノウハウを活用し、今夏開催のロンドン五輪を好機と捉えた大型案件の受託、新たなビジネス機会の獲得活動を積極的に行っている。
既存の受託型ビジネスにおいては、主力であるコミュニケーション事業、SP・MD事業ともに業績が好調に推移しており、業績面で前年度増収を達成したことに加え、話題性の高いPR案件、プロモーション案件を実施した。

セグメントの業績は次のとおり。

<コミュニケーション事業>
PR、SP、イベント制作、ネットプロモーション等、コミュニケーションサービスのワンストップ提供をすべく、統合提案を実施してきた結果、大型商業施設のオープンPRや大手コンビニチェーンの大型店頭販促を受託する等、グループの核であるコミュニケーション事業は順調に成長している。その結果、当連結会計年度の売上高は21億7,900万円(前年同期比29.1%増)となった。

<スポーツ事業>
従来の「アスリートマネジメント」領域の収益柱である肖像権契約が順調に推移したことに加え、現在注力している「スポーツプロモーション」領域である大型スポーツイベントのPR・プロモーションやアメリカでのスポーツビジネス研修、また、サッカー日本女子代表選手をはじめとするキャスティングを継続的に実施している。さらに、今夏開催のロンドン五輪において、当社のスポーツ事業に関するノウハウを活かして五輪関連の大型案件の収益を一部取り込んだ結果、当連結会計年度の売上高は、12億3,700万円(前年同期比26.1%増)となった。

<開発事業>
「創造型PR商社」のビジョンに基づき、アスリート以外のスペシャリストとの共同事業開発等、グループ独自の事業を創造することを主とした事業展開を行っている。また、不採算分野を縮小撤退し高収益が見込まれるビジネスへの選択と集中を進めている段階であり、前年度からは減収している。
その結果、当連結会計年度の売上高は9,300万円(前年同期比54.1%減)となった。

<SP・MD事業>
大手広告代理店への営業深耕の結果として、テレビCMで頻繁にオンエアされ人気を博しているプレミアムアイテムの大型受注製作が順調に推移し、五輪を好機として五輪関連キャンペーンのプレミアムアイテムの製作受注を獲得した。また、MD領域においても、前年度に連結子会社化したWIST INTERNATIONAL LIMITEDグループによる製造体制の強化が功を奏し、大手玩具メーカーからのOEM受託が大きく伸長した結果、当セグメントの増収に大きく貢献している。その結果、当連結会計年度の売上高は53億2,600万円(前年同期比30.3%増)となった。

<bills事業>
ビル・グレンジャー(Bill Granger)を活用した七里ヶ浜、横浜赤レンガ倉庫、お台場、表参道でのレストラン「bills」の運営を行っており、継続的に店舗PR、ブランディングを推進している。4月18日には国内4店舗目となる表参道店舗をオープンさせ、オープンに向けたPR活動が既存店舗の来客促進に貢献するなど、当初計画以上の売上で推移している。その結果、当連結会計年度の売上高は15億3,400万円(前年同期比110.5%増)となった。