電通、迪尓希、コンセプトの3社、中国市場でARサービスを提供開始
株式会社電通は6月18日、株式会社D2Cの100%子会社である迪尓希(上海)広告有限公司(ディーアールシー)、ならびに株式会社コンセプト(Qoncept)と共同で、中国市場において、iPhoneおよびAndroidに対応したARプラットフォームサービス「SCAN IT(スキャンイット)中国版」を展開することを発表した。6月28日から提供を開始する。
電通とQonceptは、これまでにも国内ではAR(Augmented Reality、拡張現実感)技術を活用した広告キャンペーンを共同で手掛けているが、海外でのARニーズの高まりを背景に、海外市場に対応したARサービス提供基盤の開発を進めていた。
今回、中国市場でモバイルマーケティングサービスを手掛ける迪尓希と連携して、中国市場でARプラットフォーム「SCAN IT中国版」を提供していくことに合意した。「SCAN IT」は、iPhoneおよびAndroidに対応した無料アプリケーションで、ARマーカーや自然画像を認識し、3Dアニメーションや動画などさまざまなインタラクティブ・コンテンツをARによって配信できるプラットフォームサービス。中国語版は、中国市場で普及しているソーシャルサービス「新浪微博(Sina Weibo)」によるシェア機能を実装したのが特徴。
今後は、迪尓希ディーアールシーがサービスプロバイダとなり、電衆数碼・北京電通など、電通グループの中国ネットワーク拠点を通して、日系企業および現地ローカル企業に「SCAN IT中国版」を提供していく。