電通総研『消費気分調査』レポート、消費気分が強まるも夏ボーナスは貯蓄傾向

株式会社電通(電通総研)は6月12日、『消費気分調査』レポートVol.14を公表した。

電通総研では、消費マインドの動向を定点観測する『消費気分調査』レポートを四半期ごとに発表している。 Vol.14では、「夏のボーナスの支給予定金額と使い道」「夏期休暇の日数と、この夏楽しみにしていること」「男性のクールビズ許容範囲」「夏の節電意識」についても調査をしている。

まず、現在の消費マインドについては、前回調査(2012年3月)から4.0ポイント上昇して30.0%となった。エリア別の消費気分指数では、北海道を除いた全地域で上昇した。また「今後の暮らし向きが良くなる」とする生活者も微増している(暮らし向き予報「晴れ」の合計:53.0%、前回52.5%)。 夏のボーナス支給予定金額と使い道については、支給予定金額は59.6万円(世帯平均)で昨年比から1.1万円の減額となった。34.1%が満足、44.8%が不満足と回答している。

ボーナス使途で消費にまわす額は平均15.5万円(昨年比:-0.8万円)、預貯金にまわす額は27.7万円(昨年比:+1.5万円)で、消費に対してやや慎重な様子が伺える。購入検討商品・サービスの第1位は、昨年に引き続き「国内旅行」(30.0%)。第2位に「贅沢な外食/昨年3位」(11.2%)、第3位に「LED電球/同2位」(7.2%)、第4位「海外旅行/同5位」(6.4%)、第5位「ベッドなどに敷く冷却マット/同10位」(4.5%)が続いた。 夏季休暇は平均5.7日間で、72.5%の人が「昨年と変わらない」と回答。夏休みにかける予算の平均額は5.8万円だが、50代・60代は20代よりも平均で2.6万円高い6.8万円となっている。この夏楽しみにしていることでは、第1位「ロンドンオリンピック」(31.3%)、第2位「花火大会」(30.5%)となった。

男性のクールビズ許容範囲では、「半袖Yシャツ・ボタンダウンシャツ」「革製スニーカー」「ポロシャツ」「チノパン」は60%以上が支持。社内のクールビズスタイルには、総じて男性よりも女性の方が寛容だったが、訪問客に対しては厳しめの傾向が見られた。