電通総研、「退職リアルライフ調査~団塊ファーストランナーの65歳からの暮らし~」を実施
電通総研は5月29日、団塊世代のファーストランナー(1947年生まれ)が65歳を迎えるにあたり、65歳以降の仕事や暮らしに対する意識や行動について調査した「退職リアルライフ調査~団塊ファーストランナーの65歳からの暮らし~」の結果を公表した。団塊ファーストランナー男性200名と彼らを夫にもつ女性100名が対象。
まず、60代前半の生活を振り返ると、44.5%が仕事よりプライベートを重視するようになり、32.5%が60歳までとは新しい気持ちで過ごせたことを実感していた。また、36.0%が安定的な収入が得られてよかったと回答している。定年退職を契機にした行動でもっとも多いのは、「夫婦での旅行」で39.0%だった。
65歳以降の暮らしについて、楽しみか不安を聞いたところ、全体の41.7%が「不安と楽しみが半々くらい」。団塊ファーストランナー男性は、44.0%が楽しみと答える一方、女性は31.0%が不安と答えており、夫婦間の気持ちのギャップがあきらかになっている。65歳の暮らしで不安なことは、男女とも「健康」で、男女とも約半数が健康を損なったり体力が衰えることを不安に思っていた。次いで、「年金制度が変わり年金が減ること」(男性39.0%、女性47.0%)や「医療制度が変わり医療費の負担が増えること」(男性34.0%、女性42.0%)を心配していた。
65歳以降の仕事について、団塊ファーストランナー男性の72.0%が65歳以降も働きたいと思っていた。なお、仕事希望の有無にかかわらず、調査時点での仕事の決まり具合を聞いたところ、47.5%が決まっており、29.0%がこれから探すつもり・探す予定だと回答している。