東北新社、平成24年3月期決算 売上高626億3,700万円で前期比3.4%増 純利益は643.3%増

株式会社東北新社は、平成24年3月期決算を発表した。

<平成24年3月期の連結業績>
(平成23年4月1日~平成24年3月31日)
売上高:626億3,700万円(前期比3.4%増)
営業利益:61億6,900万円(同 31.3%増)
経常利益:65億4,500万円(同 28.6%増)
当期純利益:33億5,200万円(同 643.3%増)

報告セグメントの業績は次のとおり。

<制作関連事業>
売上高は、前期に比べ5.8%増の363億9,000万円となり、営業利益は前期に比べ4.9%増の68億6,200万円となった。CM制作部門は、当期の受注高が前期を下回ったものの、震災等により前期から繰り越された作品が当期に売上計上されたことにより増収増益となった。プロモーション部門は、売上高は前期並みになったが、業務の内製化を進めたことにより増益となった。ポストプロダクション部門は、売上高は前年並みになったが、外注費等の経費増により減益となった。

<放送関連事業>
放送関連事業の売上高は、前期に比べ13.5%増の141億3,800万円となり、営業利益は前期に比べ16.9%増の34億2,200万円となった。当社関連チャンネルの加入世帯数が順調に伸びたことに加え、前期末に連結子会社化した株式会社ザ・シネマの業績を通期で取り込んだことや、CS放送向け番組販売が好調であったこと等により、増収増益となった。

<映像関連事業>
映像関連事業の売上高は、前期に比べ1.0%増の113億1,600万円となり、営業損失は23億6,500万円(前期は31億6,200万円の損失)となった。テレビ配給部門は、売上高は主に地上波放送向け番組販売が減少し前期を下回ったが、映像使用権償却費が減少したため営業損失は減少した。ライツ部門は、当社保有のキャラクターライセンス販売が好調であったため増収増益となった。日本語版制作は、劇場用映画の吹替業務等が堅調に推移し、増収増益となった。

<物販事業>
物販事業の売上高は、前期に比べ9.6%減の62億3,700万円となり、営業利益は前期に比べ55.2%減の1億1,500万円となった。スーパーマーケット部門においてビル建て替えのためナショナル麻布本店を昨年11月から休業したこと、また、テープ販売部門において震災により商品の仕入れが滞り販売に支障が生じていたことが影響し、減収減益となった。