電通、海外事業統括組織「電通ネットワーク」を立ち上げ
株式会社電通は、世界 29 カ国で 82 の海外グループ会社を統括する海外事業統括組織「電通ネットワーク(Dentsu Network)」の立ち上げと、その管理部門としてグローバル統括局、グローバルビジネス局を電通社内に設置し、同社グループのグローバル戦略を推進していくことを発表した。
「電通ネットワーク」立ち上げの狙いは、現場へのさらなる権限移譲を進め、意思決定のスピードアップを図ること、海外グループ各社と電通本社のリソースを有機的に結び付けてノウハウを共有し、研究開発や技術、調査等に掛かるイノベーション活動を促進していくことにある。これらの施策により、海外のリージョナルおよびローカルのクライアント企業に対して、より優れたソリューション・サービスを提供していく。
「電通ネットワーク」の最高経営責任者(CEO)には、電通の常務執行役員であるティム・アンドレーが就任。同氏は、これまでは 2010年10月に発足させた、米州(北米・中南米)、欧州および豪州での成長を加速させるための事業統括組織である「電通ネットワーク・ウエスト」の最高経営責任者(CEO)だったが、今回の新組織の立ち上げに伴い、「電通ネットワーク・ウエスト」を吸収統合した「電通ネットワーク」の最高経営責任者(CEO)となる。
新組織のマネジメントチームには、ティム・アンドレーCEO、松島訓弘副社長(現電通執行役員)とティム・ポラック副社長(旧電通ネットワーク・ウエスト役員)、ニコラス・レイ最高財務責任者(CFO)(旧電通ネットワーク・ウエスト最高財務責任者(CFO))が就任する。
電通社内に設置するグローバル2局はいずれもティム・アンドレーCEO 直轄の部署となる。グローバル統括局はグローバル事業の成長戦略、財務戦略、人材戦略および M&A などの業務を担当し、グローバルビジネス局はクライアントサービスを向上させるためのメソッドやツールの開発を担当する。
なお、電通ネットワークは、電通グループのシンボルマーク(ブランドロゴ)に“network”という言葉を加えた新たなロゴも使用する。この“network”という言葉は、それぞれの市場においてクライアント企業の成功をサポートするという共通の目的に向かって、情報を共有し互いに助け合うネットワークであるべきということを意味している。