角川グループHD、2012年3月期 第3Q決算 ライトノベルやコミックスが好調に推移

株式会社角川グループホールディングスは1月30日、2012年3月期第3四半期(2011年4月1日~2011年12月31日)の決算短信を発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高   :1075億5100万円(前年同期比 3.0%増)
営業利益  :55億2500万円( 同 2.6%増)
経常利益  :59億2600万円( 同 1.0%減)
四半期純利益:35億0300万円(前年 1200万円)

雑誌・広告関連においては、販売、広告収入ともに厳しい状況が続いたが、映像関連事業、ネット・デジタル関連事業、海外関連事業の拡充に注力。電子書籍においては、独自の配信プラットフォーム「BOOK☆WALKER」を中心に、デジタルコンテンツの充実と拡販を進めた。さらに市場の急激な変動に対応するため抜本的な構造改革を断行し収益力の向上に取り組んだ。
書籍関連においては、ライトノベルやコミックスが好調に推移し、また、文芸書、実用書でも継続的にヒット作品を生み出している。映像関連においては、Blu-ray市場の伸張もありアニメ作品を中心にパッケージビジネスが順調に推移した。ただし、シネコン事業においては震災以降、観客動員が伸びず厳しい状況が続いた。
海外関連においては、台湾、香港での現地法人による事業は順調に推移し、中国での出版事業も着実にその実績を重ね、2010年10月の刊行開始以降、総刊行点数は100点を超えたとしている。