地域新聞社の1Q決算、純利益108.1%増 エリア拡大やクロスメディア化で新規顧客の獲得 折込チラシ事業の支持うける
株式会社地域新聞社は、平成24年8月期第1四半期決算を発表した。
<平成24年8月期第1四半期の業績>
(平成23年9月1日~平成23年11月30日)
売上高:6億9,600万円(前年同期比 7.8%増)
営業利益:6,300万円(同 74.1%増)
経常利益:6,300万円(同 74.6%増)
四半期純利益:3,700万円(同 108.1%増)
基盤事業である新聞等発行事業においては、既存発行エリアの広告主へのアプローチ強化策としてface To face営業を促進するとともに、地域新聞だけではなくフリーマガジンの発行やモバイル広告「ちいこみ」とのクロスメディア化を推進し、商品力の拡充を図ることで広告主の満足度の向上に努めた。そして、以前から準備を進めていた埼玉県の本格展開のスタートとして、平成23年10月および11月に埼玉県内に2版(吉川・松伏版、八潮版)の新規創刊を行った。
また、折込チラシ配布事業においては、地図情報システムを導入し、「地域ごとにどのような年齢層の人が多く住んでいるか」などの地域属性を地図上に色分けして示し、広告主個々のニーズに合ったターゲット層を絞り込むことで、より高い広告効果が見込める地域を提案するサービスを開始した。
これらの施策の結果、基盤事業である新聞等発行事業および折込チラシ配布事業においては、既存顧客への継続的な販売が増加するとともに、新規取引顧客を拡大することができたため、その結果として、売上高の拡大を図ることができた。特に、折込チラシ配布事業においては、地図情報システムの活用に加え、広告主のチラシ折込ニーズは大きく減少していないにも関わらず、一般大手新聞紙の購読率が低下傾向にあることから、毎週発行、全戸手配りという同社の配布スタイルが広告主からの支持をうけ、前年同期比9%以上の売上高の伸張となった。
利益については、売上高が順調だったことから、売上総利益・営業利益・経常利益・四半期純利益ともに前年同期を上回った。