博報堂発表、8月からの3か月間の「消費意欲指数」は56.6点 前回調査より減少も、レジャーや旅行などに意欲高まる『メリハリ』消費の傾向も

株式会社博報堂は8月25日に、8月から3か月間の「消費者意欲指数」を発表した。
「消費意欲指数」は、全国の一般生活者(6000名)に対し「消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、8月上旬~11月上旬のあなたの消費意欲は何点ぐらいでしょうか?」と質問した結果数値。5月上旬に調査された「これから3か月間の消費者意欲指数」は全国平均で57.4点だった。
今回の調査では全国平均で56.6点となり、前回より0.8点減少した。地域別でみると最も高かったのは前回に続き北陸で59.4点、次いで四国の57.8点だった。最も低かったのは甲信越で55.1点。前回最下位だった東北は1.1点増え56.5点で10エリア中7位となった。
今回の調査では、震災の影響や自粛をあげる人が前回に比べ大幅に減少した反面、震災を契機に今までの生活を見直す、無駄遣いしないという人が増えており、消費意欲指数が伸びなかったと見られる。景気や国内政治の先行き不透明感が拭えないため、消費を抑制するという人も関東などで多かった。
男女別の消費意欲指数をみると、男性が53.5点、女性が59.9点で、男女ともに前回よりやや減少した。男性は20代から50代の各年代で全国平均を下回り、女性は全層で上回り、特に20代、30代では60点を超えた。
消費意欲が高まった理由としては、震災による自粛や節約行動が一段落してきたことや、夏休みのレジャー消費、秋冬に向けてのバーゲン消費などに積極的になっていることがあげられる。