マザーズ上場のカービュー、通期業績見込みを下方修正。自動車総合ウェブサイトの収益が業界不振のあおり受ける。

マザーズ上場の株式会社カービューは通期業績の下方修正を発表した。
売上高は前回予想から2億円マイナスの44億円、営業利益は3億6千万円マイナスの2億2千万円、経常利益は3億5千5百万円マイナスの2億4千5百万円、通期純利益は2億5百万円マイナスの1億5百万円となった。

景気悪化に伴い新車・中古車販売が急激に減少、加えて急激な円高により中古車輸出についても低水準となった。
同社のナショナルクライアントが属する自動車・関連品にかかわる広告出稿の大幅な抑制に伴い、同経営環境は厳しい状況となった。

「carview.co.jp」はトップページのリニューアルやコンテンツの拡充を図ったものの、見積もり情報や在庫情報を希望するユーザーと「eCRMシステム」の利用事業者を結びつけるリスティ情報を掲載する「中古車掲載サービス(海外)」も、急激な円高による中古車輸出市場の伸び悩みを背景に、新規利用事業者の獲得が進まなかった。

同社運営ウェブサイトの12月度ページビュー数は約5億6872万ページビューとなり、前年同月比20.6%増と好調だったが、収益に結びつかなかった。