フジ・メディアHD、減収ながら利益確保 2012年3月期 第1Q決算 次期予想も上方修正
株式会社フジ・メディア・ホールディングスは7月28日、2012年3月期第1四半期決算(2011年4月1日~2011年6月30日)の決算短信を発表した。
【連結経営成績(累計)】
売上高 :1401億0600万円(前年同期比 3.1%減)
営業利益 :75億1700万円( 同 2.2%減)
経常利益 :89億2500万円( 同 12.9%減)
四半期純利益:60億1900万円( 同 9.3%増)
広告事業に関しては、グループ会社のクオラスは、協同広告のメディアバイイング部門の取り扱いの増加で増収となったが、全体のマージン率減少で損失となった。
協同広告は、支社支店の閉鎖に伴い減収するも、大幅な人件費の削減などにより営業利益は黒字化。この結果、広告事業の売上高は86億7100万円と前年同期比16.4%の減収、セグメント利益は4,400万円の損失となりました。
映像音楽事業と生活情報事業は増収だったが、その他のセグメントが東日本大震災の影響などで減収となり、前年同期比では3.1%減収の1,401億600万円となった。営業利益も、映像音楽事業や生活情報事業は増益となったが、放送事業の減益を受けて、前年同期比2.2%減益の75億1700万円となり、経常利益も同12.9%減益の89億2500万円となった。しかし、四半期純利益は、特別損益の改善や税金費用の減少により、前年同期比9.3%増益の60億1900万円を確保した。
またこれを受けてフジ・メディア・ホールディングスでは、5月12日に公表した、2012年3月期第2四半期(累計)連結業績の予想数値を上方修正した。同社では、東日本大震災の影響により放送事業を中心に大幅な減益を見込んでいたが、サプライチェーンの回復や消費自粛ムードの緩和等により、スポット収入や通販売上が当初予想より増収になる見込みだとしている。
【第2四半期(累計)連結業績の予想数値】
売上高 :2794億円(前回発表予想 2719億円)
営業利益 :72億円( 同 20億円)
経常利益 :90億円( 同 34億円)
四半期純利益:46億円( 同 3億円)